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古色塗装に使う塗料につかう伝統的な塗料

新しい建材をわざと古びた様子に仕上げる古色塗装は、通常の塗料だけではなく伝統的な顔料など天然由来の材料を用いて塗装を行うこともあります。

古色塗装に使う伝統的な塗料をご紹介していきたいと思います。

古色塗装に使う伝統的な塗料として最もメジャーなものは柿渋です。
まだ青い未熟な渋柿を搾汁し発酵熟成した抽出物です。
柿渋は 褐色をしており年月が経つにつれて光沢を帯びて味わい深さを増していきます。
また柿に含まれるタンニンという成分の効果で防虫防腐にも優れています。
柿渋は単独で用いられるほか 別の顔料の溶媒として用いられることも多数あります。

続いて紹介するのはベンガラです。
漢字では弁柄と書き、酸化第二鉄を主成分とする赤色の塗料です。
独特の名前の由来はインドのベンガル地方から伝来したことが由来と言われています。
その歴史は古く、クロマニヨン人が書いたと言われるラスコーの壁画にも塗料として用いられています。
経年劣化にも強く、有機溶剤のようないやな匂いや毒性もないため近年見直されている塗料でもあります。

最後に紹介するのが松煙です。
樹脂を多く含む松を不完全燃焼させて作った煤を主成分としています。
塗料として用いられる他に書道で使う墨の原料ともなります。
他の顔料と組み合わせて使うことで様々な 変化するのが大きな特徴です。

このような伝統的な素材を用いた古色塗装を検討してみてはいかがでしょうか。

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